湿布の効果を3つに分解

湿布やテープ剤には、飲み薬と異なる特徴があります。
今回は、湿布の効果について、その働きから分類して解説してみます。

湿布の効果は、以下の3種類に分解できます。
➀有効成分の効能効果
医薬品の湿布に有効成分として配合されている成分の効果です。
ロキソプロフェンや、ケトプロフェン、サリチル酸メチルなどの消炎鎮痛成分による作用です。
メントールにも鎮痛の作用があります。

➁使用感による効果
メントール(冷感)やノニル酸(温感)による使用感による作用です。
ほぼ全ての湿布・テープに、冷感成分か温感成分が配合されています。
目立ちませんが、とても重要な成分です。

➂貼る行為によるプラセボ効果
テープを物理的に貼るという行為による、偽薬としての効果です。
痛い部分に手を当てたりするだけで安心して痛みがマシになる、そんな経験も一種のプラセボ効果です。
香りを嗅いでリラックスできるのも一種のプラセボ効果と言えます。

➁と➂の効果は、普段は意識しませんが、湿布に欠かせない効果です。
これらの効果は、飲み薬における働きより、使用者にとって分かりやすく、強い効果を表すと考えられます。
雑貨のテープには、➀を有効成分として配合することはできませんが、➁と➂だけでも、想像以上に強い効果が得られると考えられます。

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